気候変動

Radiative transfer は21世紀の相対論になるか

最近あまり気象・気候のエントリーを書いてない。というか、ブログすら更新していない。ちょっと公私ともにバタバタしていてね。出張先で時間ができたので、安宿で缶ビールでも飲みながら、気候のエントリーでも書いてみるよ。 CO2温室効果懐疑論 Onkimoさん…

宇宙線と気候変動

http://www.asahi.com/science/update/1109/TKY201011080433.html宮原さん活躍してますねー。彼女はこの分野でキーパーソンになることでしょう。朝日新聞がこの手の記事を掲載するとは珍しい。 東京大大気海洋研究所と同大宇宙線研究所などが、奈良県の室生…

秋の全国行脚終了

9月は学会、研究会、雑用とずっと出歩いていた。現時点で9月の職場滞在時間はわずか数日だ。今回出席した研究会が「9月死のロード」最後の研究会である。いやー、疲れた疲れた。今回の研究会は、ちょっと変わった切り口がテーマで、なかなか楽しい研究会だ。…

ウサン臭い環境行政・環境ビジネス

この夏は忙しくてブログの更新もままならない。研究活動で忙しいぶんには幸せなのだが、中には下らない雑用に付き合わされたり、下らない雑用をボク自身がマネジメントしなければならないこともある。まぁ、これも給料分のうちと割りきってやっている。で、…

エアコンの排熱は地球を温暖化するか?

あづい〜〜〜〜。ほんと暑い。街を歩いていると、エアコンの室外機が出す熱風に直撃することがある。けっこうキツイ。 中国さまでは、高層ビルの一面が室外機とか。 ソース:http://www.recordchina.co.jp/group/g23722.htmlうちのオカンなんか、エアコンの…

IPCC第5次評価報告書(AR5)

IPCC第5次評価報告書に向けて動き出してる。ここまでのメモ。個人的な興味により第1ワーキンググループだけに限定だけど。 著者リスト もう1ヶ月以上前ですが、IPCC第5次評価報告書の執筆者がきまりました。 WG1 AR5 著者一覧(PDF) 日本人もちらほらいらっし…

惑星の温室効果(2)

前回の話をちょっと式で説明してみる。文章よりもわかりやすいかもしれない。Google先生に言われてやって来た大学生にとっても、テスト対策で役立つかも? 平衡温度 放射平衡のときの惑星の温度。次式が成立する。ここで、は惑星の半径、は平衡温度、はステ…

惑星の温室効果(1)

地球の気温ってどうやって決まってるの?ほかの惑星は?みたいなことを統一的に解説してみるテスト。 惑星は開放系 惑星は外界との物質的なやり取りはない。たまに隕石が落下することがあるが、これは例外的だ。従って、惑星は物質的には孤立系だ。一方、惑…

毎日新聞社説:温暖化疑惑事件

例の日本学術会議のシンポジウムをうけて、毎日新聞の社説が掲載された。http://mainichi.jp/select/opinion/editorial/news/20100517k0000m070102000c.html(5月17日付)。 温暖化をめぐる疑惑が昨年11月から世界をゆさぶっている。これまで、日本ではあ…

物理学会誌における温暖化論戦

今月号の日本物理学会誌において、地球温暖化懐疑論者の槌田敦氏の記事が読めます。ことの経緯は次の通り 2007年2月号に、槌田敦氏が「CO2を削減すれば温暖化は防げるか」と題する記事が掲載された。 槌田敦氏の記事に対するいくつかの反論が編集部に寄せら…

IPCCが犯した3つのミス — 「ヒマラヤ氷河は2035年までに消滅」

【1月19日 AFP】国連(UN)の気候変動に関する政府間パネル(Intergovernmental Panel on Climate Change、IPCC)のラジェンドラ・パチャウリ(Rajendra Pachauri)議長は18日、専門家から「誤り」との指摘があった2007年の報告書におけるヒマラヤ氷河の解氷…

「科学者の9割は地球温暖化CO2犯人説はウソだと知っている」は本当か?

最近、科学者に対して気候変動の科学的な理解とスタンスに関するアンケートが行われた。アンケートの〆切が過ぎたので、このエントリーで紹介することにする。このアンケートを主催しているのは国立環境研究所と某私立大学で、環境省からの某予算を財源とし…

クライメイトゲート事件:いまさらホッケースティック論争?

いまさらながら、クライメイトゲート事件にコメントしてみる。 化学の専門家が科学史上最悪のスキャンダル?! “Climategate” | Chem-Station (ケムステ)で「大変だ—(><)」と随分と盛り上がっているようだし。事件の発端がセンセーショナルであり、かつC…

南極の氷の減少、規模・速さ予測を上回る

【11月23日 AFP】これまで地球温暖化の影響をあまり受けていないとみられていた東南極(East Antarctic)で2006年以降、数十億トンの氷が融解し、将来的に海面上昇につながる恐れがあることが明らかになった。米テキサス大学(University of Texas)の研究チ…

北極の氷は融けているか?(現状確認)

海氷面積の変化 2009年も11月になり、北極の海氷の極小期である9月を2ヶ月ほど過ぎました。現時点までの北極の海氷の面積は下図のようになっています。2009年の海氷面積の変化は赤い曲線で示されています。平年並とはいわないまでも、ずいぶんと回復していま…

むしゃくしゃしてやった。今は反省している。

ニコニコ動画を卒業しようと思い、 ニコニコ動画にアップロードした全ての動画 youtubeにアップロードした全ての動画 このブログの全ての記事 を削除しました。6月のことでした。べつに削除しなくても良かったんだよね。放置しておけば。コメントを頂いた皆…