埼玉県と千葉県のセシウム沈着量

 埼玉県と千葉県の航空機モニタリング結果が文科省より発表された。
文部科学省による埼玉県及び千葉県の航空機モニタリングの測定結果について(平成23年9月29日)(PDF:1829KB)
 今後、東京都、神奈川県、新潟県、長野県、山梨県・・・とぞくぞくと結果が公表される。そのたびに一喜一憂することになるのだろうか。

 さて、埼玉県と千葉県を加えたセシウム134/137の沈着量の分布は下図の通りである。

千葉県


 柏で予想通り沈着量が多い結果となった。東大の柏キャンパスが線量を計測して公開したので、線量が高いことは地域の人々には周知のことであっただろう。

 霞ヶ浦から柏へ伸びる汚染帯は確実に東京都内に到達する。おそらく、東京都東部に達するだろう。江東区において高い線量が報告されているが、その事実と整合的である。東京都23区の東半分は30kBq/m2以上に汚染されているかもしれない。

埼玉県


 秩父で沈着量が多い結果となった。秩父は埼玉県の西部に位置し、東京と隣接している。東京都の県境ではセシウムの沈着量が60kBq/m2を超えた(図中青い色)。その先は、奥多摩である。

 昨日のエントリーで、奥多摩ホットスポットがある可能性を指摘した。どうやら、杞憂とはならないようだ。

朝日新聞での報道(参考)

http://www.asahi.com/national/update/0929/TKY201109290441.html

この図は朝日新聞が掲載したものである。文科省が作成した図をトレースしたのであろう。そのためか、秩父ホットスポットが不鮮明になっている。この図からは、埼玉はオールセーフという印象を持ってしまう。