忙しい合間に論文を書く方法

 今年も残すところあと4日間となった。研究はボチボチ進んだ。ファーストオーサーの論文を複数本、共著論文も複数本書くことができた。雑用で忙しい割によくやっていると我ながら思う。同僚の中では一番かもしれない(笑)。

 忙しい中でキチンと論文を仕上げる方法をメモしておく。現在でも試行錯誤だが、現段階での覚え書きだ。なお、ボクの研究スタイルは、シミュレーションを用いた研究だ。

研究進捗メモを作る
 多くの研究者がやっていることだと思う。メモを電子ファイルで作り、計算に用いたパラメータを必ずメモする。複雑な式もちゃんと入力しておく。これらを論文執筆時にコピペをする。
論文を想定して図を作る
 研究進捗メモに貼る図にも、論文に掲載する図を作ってしまう。また図のアップデートをコマンド一発でできるようにしておく。こうしておくと、論文執筆時にメモの図を流用することができる。
忙しいときは計算機に働いてもらう
 忙しくて、手を動かせないときは計算を流す。ルーチンワーク的な計算の待ち行列を作っておく。結果の吟味は、手があいたときにする。
複数のプロジェクトを同時進行する
 複数のプロジェクトを同時進行すると、時間の使い方の最適化が容易になる。プロジェクトAが論文執筆フェイズのときは、プロジェクトBは計算フェイズにするなど。プロジェクト間の頭の切り替えを容易にするため、研究進捗メモが重要になる。
雑用を後回しにする
 研究優先で時間を作り、雑用を後回しにする。雑用は遅れても大丈夫なことが多い。また、雑用が遅いという実績をつくると、つぎからあまり雑用が降ってこなくなる(かもしれない。いまのところ、それはないが)。
GTDを活用する
 これは言わずもがな。
人が休んでいるときに働く
 休日や祝日には雑用が降ってこない。雑用を頼む人が休んでいるからだ。したがって、休日や祝日はまとまった時間が確保でき、大きな問題に取り組むことができる。しかし、これをあまり多用すると家庭崩壊につながるので、諸刃の剣だ。素人にはおすすめできない